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【解決事例・企業法務②(不当要求拒絶)】ヤミ金からの取り立て電話を辞めさせた事例

企業法務に関する解決事例です。

顧問契約をいただいている会社から、非通知の電話が鳴り続けていて怖いので、なんとかしてほしい、という相談を受けました。

当該会社の従業員が生活苦となりヤミ金からお金を借り、返せなくなってしまったため、ヤミ金業者(反社会的勢力)から激しい取り立てを受けていたところ、遂に勤務先が把握され、勤務先にも嫌がらせのような電話が、一日に何十回も、いや何百回も非通知でかかってくる、という状況でした。

当該従業員からのお金の回収は諦め、嫌がらせに耐えかねた会社社長に借金を立替払いさせる、ということが目的だったのでしょう。

私の経験上、ヤミ金業者は、携帯電話の番号を警察に知られて利用をストップさせられると困るため、弁護士から電話を受けると速やかに取り立てを辞めることが多いです。そもそも、暴利な利息設定をしていることが多いため、契約自体が無効となり、借主の返還義務がなくなる、という事情もございます。

しかし、今回の事案では、ヤミ金業者は非通知設定で電話をかけてきていましたので、私が直接連絡を取ることができませんでした。さらに、顧問先会社は少し古い電話を使用していたため「非通知設定からの着信を拒否する」という設定ができず、また、一般の方からの電話を多く受ける業態の会社であるため電話線を抜くという行動にも出られない、という事情がございました。

そこで私は、(日当はいただきましたが)顧問先会社に赴き、電話の前で待ち構え、非通知設定の電話が来れば私が対応する、という方法を取りました。最初は「会社の一員が弁護士を名乗っているだけ」と思ったのか、ヤミ金業者は勢いを緩めることなく、私に怒号を浴びせ続けました。しかしこれに対して冷静な対応を続けたところ、電話口にいるのは本当に弁護士である、ということを察したようで、少し大人しく話をするようになりました。

最終的には警察にも対応してもらい、また非通知設定の出来る電話をその間に会社には準備してもらい、無事に電話が鳴り響く状況に終止符を付けることになりました。

日々電話の音に恐怖を覚えていた顧問先会社社長には大変喜んでいただき、私としても達成感の湧く事案でした。

まだまだ、会社に対して嫌がらせをしてくる反社会的勢力や、モンスタークレーマーは多く存在しています。そのような者たちへの対処に頭を抱えておられる方々、威力に屈して要求に従ってしまう前に、一度当事務所までご相談ください。

※弁護士泊祐樹は、福岡県弁護士会の「民事介入暴力団対策委員会」に所属しており、暴力団(反社会的勢力)対応事案に、積極的に取り組んでおります。

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